平日と休日の入場者数の違い
試合開催日が平日か休日かよって、入場者数が変化することが考えられます。
仕事などの事情により平日の夜はスタジアムに行けない人や、翌日の仕事のことを考えて観戦を辞める人もいることが想像できます。
そこで、想像した結果を確認する為、実際に平日と休日に区分を分けました。
更に、休日については開始時間を3つに分けて平均入場者数を確認していきます。
リーグ全体の開催日時別の入場者数
平日と休日違いは明確ですが、キックオフの時間は、それぞれバラバラです。
そこで、ある程度時間帯を区切ってまとめることにしました。
試合開始時間の分類
◆ 12:00~15:37までのキックオフの試合 → 昼の試合
◆ 16:00~17:35までのキックオフの試合 → 夕方の試合
◆ 17:59~20:04までのキックオフの試合 → 夜の試合
区分に分けた結果をJ1・J2・J3に分けて棒グラフにまとめました。
平日の昼・夕方の試合もありましたが、試合数が少ないので除外しています。
グラフを見ると、休日より平日の方が入場者数が減っていることが分かります。
割合にすると、どのカテゴリも約3割ほど入場者減となっています。
休日の開始時間によっての入場者数の差はありませんでした。
想定していた結果を見える形で確認できました。
ただし、これはJリーグ全体の平均なので、当然クラブによっても状況が異なってきます。グラフをクラブ別に細分化してみたいと思います。
クラブの日時別の入場者数
開催日時別の入場者数を、クラブ別に細分化しました。
各クラブの開催時間別の入場者数
まずは、2020年にJ1に所属していたクラブの一覧です。
リーグ全体と同じく平日夜が減っているクラブが多いことが分かりますが、傾向が異なるクラブもあることが分かります。
仙台や川崎は、休日も平日もそれほど変わりがありません。
FC東京や横浜FMは休日は川崎より平均入場者数が多いですが、平日に限ってみると川崎が逆転します。
同様に、2020年にJ2に所属していたクラブの一覧です。
J1に比べて入場者数が少ないということもありますが、J2の方が平日と休日で変化の少ないクラブが多いかもしれません。
同様にJ3です。J3は、開催時間帯によって試合がないクラブもありました。
照明がない為、夜の試合が出来ないなどの理由です。
参考になってしまいますが、全体としては同じ傾向と言えそうです。
平均入場者数の減少率 トップ5
それでは、具体的に平日開催によって平均入場者数がどの程度減少したのか確認します。
最も平均入場者数の多かった休日の時間帯(昼・夕方・夜のどれか)と平日夜の減少人数と減少率を表にまとめました。
減少率が低いクラブトップ5がこちらになります。(J1・J2のみ)
川崎と長崎が、1割以下の減少率に抑えています。
特に川崎は、休日2万人を集客しているような大きなクラブですが、平日の減少率を抑えられているのは凄いです。
J2では、千葉も健闘しました。
私も平日開催の時は、先に仕事の方を調整してフクアリに行きますが、後半開始頃から人が増えてくる印象はあります。
トップ5にJ1は、川崎と仙台が入りましたが、この後は6位に鳥栖、10位に柏が入りました。
10位までで見ると、J1が4クラブ・J2が6クラブが入っています。
減少幅を2割以下に抑えることが出来たクラブは、8クラブでした。
逆にワースト1位は、鹿島で平日になると入場者数が5割も減ります。
(休日平均:21,880人 ⇒ 平日:10,506人 減少率:48%)
鹿島は、広範囲にサポーターを持ち、東京からバスに乗っていく人もいますから、平日開催は影響を受けやすいのかもしれません。
減少率1位のクラブの内訳
J1は、2018年からフライデーナイトも始まっていますから、平日の中でも更に水曜日と金曜日で異なるかもしれません。
川崎を平日・休日別の更に曜日別に平均入場者数を分解してみました。
表とグラフにしたものです。
平日金曜日の方が少し多くなっていますが、全体的に変動幅が小さいです。
川崎については、金曜日も土曜日の試合も、どちらも入場者数がほとんど変わりません。
平日の入場者数の改善という意味で、川崎は参考になるかもしれません。
平日・休日を含めた集客率については、こちらの記事にまとめています。