代表値(平均値・中央値・最頻値)の変化をJリーグ全体の状況と各カテゴリの状況でまとめてきました。
過去の内容については、以下の記事を参照ください。
代表値分析シリーズ
代表値を利用して、リーグ全体の傾向を掴んだところで整理したいと思います。
先ずは、この分析の目的です。
◆ ジェフ千葉が入場者数を増やす為に必要な施策を考える
満員に埋まったフクアリで、空から降り注ぐような「Win By All」をどの試合でも聞けるようにしたい。
1人のサポーターとして、クラブに何か気づきを提供できたら良いなと思っています。
そして、いつの日かクラブに助言できる日がくるのを目標にしたいと思います。
その目的を達成する為の手段です。
◆ 統計ソフト「R」を利用し、統計学的視点から入場者数増加に必要な要素を探る
具体的な手順としては、次の4ステップを考えました。
【作業ステップ】
① Jリーグの入場者数の変化の状況を知る(外部分析)
◆ Jリーグ全体の状況、カテゴリ別の特徴を把握する
◆ 入場者数が増加しているチームと減少しているチームの特徴の理解
② ジェフの入場者数の変化を把握する(内部分析)
③ 入場者数の伸びているクラブとジェフを比較し、両者のGapを把握する
④ Gapを埋める為の施策を考える
作業ステップ①のJリーグの状況を知る為に、代表値の確認のまとめです。
結果はこうなりました。
ここから、各カテゴリの状況の仮説を立てます。
J1リーグの仮説
J1の状況について仮説を立ててみます。
一部のチームが平均値と中央値を引き上げ、それ以外のチームは入場者数が変化していないのではないか?
平均値と中央値が伸びているのに、最頻値が伸びないのは、一部のチームに頼っている結果ではないかと推測しました。
J1からは、伸びているチームの特徴を掴むことが出来そうです。
J2リーグの仮説
J2の状況について仮説を立ててみます。
入場者数の多かったチームが入場者数を減らし、入場者数の少なかったチームが入場者数を増やし、上位と下位の差が縮小してきているのではないか?
J1と逆で、平均値と中央値は横ばいに対して、最頻値が伸びてきています。
これは、入場者数の少なかった試合が改善できていると推測されます。
逆に平均と中央値が変わっていないので、入場者数の多かった試合が減少傾向になっていると考えられます。
これまで入場者数の少なかったチームがどのような方法で増やしてきているのか?、また、減少しているチームの要因を探ることが出来そうです。
J3リーグの仮説
J3の状況について、仮説を立ててみます。
全てのチームにおいて入場者数が減少しているのではないか?
どのチームも厳しい状況が続いていそうです。ただ、最頻値が落ちていないので、一定数のコアなサポーターによって、維持されているのでは?と考えました。
今後の分析
最初にお伝えした分析の目的から考えると、今後は、J1とJ2に絞って分析をしていきたいと思います。
将来的には、J3リーグが入場者を獲得する為に何をすれば良いのか?も考えていきます。
先ずは、仮説が正しいかどうかの検証も進めていきたいと思います。
お知らせ
分析で利用しているデータの提供を始めましたので、ご興味ある方は是非!