ディクテーションの具体的な手順と準備が必要なものを紹介していきますよ!
英語の学習では、シャドーイングを使ったトレーニングをよく聞きます。
ディクテーションもシャドーイングと同じく、リスニング対策になります。
シャドーイングとディクテーションを一緒に行うと効果も高いのでおすすめです。
昔、ニンテンドーDSに「大人の英語漬け」というソフトが発売されて、人気があったと思います。
これもディクテーションのソフトでした。
昔からディクテーションは、リスニングの効果があることで知られています。
でも、特に英語初心者の方は、次のような疑問を持たれている方も多いと思います。
ディクテーションってどうやってやるんだろう。やり方が分からない。
ディクテーションをするとどんな効果があるの?
本記事では、ディクテーションのやり方がわかららない方に向けて、ディクテーションのやり方と効果について解説していきます。
先に、結論からお伝えします。
ディクテーションの内容と効果
ディクテーションとは英語で音声を聞いて、聞いた通りに書くことです。
ディクテーションのトレーニングをすることで、英文がどのように発声(発音)されるのか分かるようになります。
具体的なやり方について、解説していきますね。
ディクテーションとは何か?
ディクテーションとは、テキストを見ないで英文の音声だけを聞いて、聞いた内容をノートに書くことです。
最近はノートに書くだけでなく、パソコンに入力するという方法もあります。
英語に慣れてくると聞き取った英単語だけで、内容を推測することも出来るようになります。
でも、この方法だと、いずれ成長が止まります。
また、英文で書いてある内容と発生の方法に違いがあることに、気付くことができません。
ディクテーションは、聞いた内容を書いてみることで、英文の一語一語を正確に確認して、どのように発声しているのかを確認する方法です。
英語を聞いていると、何となく聞いてしまいがちです。
聞いた内容を「書く」という行為をすることで、集中して英文を聞くための練習方法です。
聞き流してたくさんの英語に触れることも重要です。
一方で、1つの英文を何度も聞き直して、英文で使われている全ての単語を確実に把握することも重要です。
ポイントは、聞くのではなく把握するということです。
文章では単語として存在していても、実際の発生を聞くと小さくて聞き取れない、何なら発生されていない単語も出てきます。
こういった同じ英文でも、「文章の英語」と「音声の英語」が一致しないことを理解することが大切です。
違いにはパターンがありますから、書くことで文構造を理解し、1つずつ確実に聞ける文章を増やしていくことが必要です。
シャドーイングもディクテーションも、リスニングに効果がありますが、目的が少し違います。
シャドーイングとディクテーションの効果の違い
シャドーイング:沢山の文章を聞いて、習うより慣れろで感覚を掴む
ディクテーション:1つ1つの英文をしっかり聴いて文構造を理解する
ディクテーションの3つの効果
ディクテーションを行うことによる効果は、3つあります。
文章の英文の発生方法の理解
初心者にありがちですが、「英語の文章を見ながら音声を聞いても、文章の通りに聞こえないよ。」と思うことがあります。
これは単純に聞き取れないこともあります。
しかし、それ以上に文章の通りに発生してないのだから聞こえなくて当たり前ということも多いのです。
英語は、書かれた文章の通りに発音されていないという事を理解しましょう。
例えば、「an apple」は、文章で読めば、「アン アップル」です。
実際には、「アナップル」で、「ル」はほとんど聞こえません。
「アン アップル」を聞こうとして構えていても、そう発音していないので聞くことは出来ません。
英語の文章と発生が違うと理解した上で、文章がどのように発声されているのかを理解することが出来るようになります。
そうすると、次からは「アナップル」と聞くと、「an apple」のことだと理解できるようになります。
聞き取りが苦手な英単語が理解できる
1つ1つの英文を実際に書いていると、自分の苦手なパターンに気づけます。
聞き取りが苦手な単語や、単語の組み合わせが理解できるようになってきます。
苦手なパターンを理解することで、集中的に聞くことで耳に慣れさせることが出来ます。
英語も日本語も、多くの人が使っている言語です。
日本語で聞き取れない単語がないのは、ずっと聞いてきて慣れているからです。
英語も同じです。
世界中で多くの人が使っている言語です。
英語を話す人は、慣れているから聞くことが出来るのです。
何度も聞いて慣れてくれば、絶対に聞くことは出来るようになりますよ。
何かレベルの高い技術を習得しようと思わず、英語に慣れていこうという感覚が大事ですよ。
英語の文法構造を感覚で掴むようになれる
英語を何度聞いても、聞き取れない単語が出てきます。
その時に、音声だけで正解を探すのではなく、文法構造も含めて推理することも重要です。
他の聞けた単語から推測して、この単語が入るはずだ
「I have apple」と聞こえたけど、appleは可算名詞だから、「I have an apple」のはずだ
こういった推測はOKです。
推測することで、文法構造を感覚的に掴むようになれますよ。
特に、日本人は冠詞を忘れがちと言われます。
私も、オンライン英会話でも毎回のように注意されていました。
ディクテーションの中で、ほとんど聞こえない冠詞も文字として書くことで、冠詞がない文章に違和感を感じられるようになります。
そうすると、今後、自分が話す時にも監視を忘れることがなくなっていきます。
ディクテーションのトレーニングに必要なもの
ディクテーションを行う為のテキスト
最初は、文章が長いと難しいので、英単語10語~20語で構成されている短文がたくさん載っているテキストを用意しましょう。
リスニングのトレーニングなので、あまり難しい英文は避けた方が良いです。
話している英文(スクリプト)と英単語の意味も一緒についていると、ディクテーション以外の負荷がかからなくて良いです。
イメージとしては、TOEICのPart2の文章程度です。
ディクテーションにおすすめのテキスト
利用するのにおすすめのテキストが、Duo3.0です。
英単語の学習用の教材ですが、文章が長くなくて、英単語用なので単語の意味も載っています。
音声も聞けるので、ディクテーションにはちょうど良いです。
ディクテーションが行えるアプリ
スタディサプリは、ディクテーション専用のモードがあります。
文字で書いていると疲れるのですが、スタディサプリはアプリなのでキーボード入力が行えます。
スピードの変更や、聞き直しなども簡単に行えるので、トレーニング以外のストレスが全くかかりません。
ディクテーションだけでなく、TOEIC全般の学習が行えます。
ゲーム感覚で、すき間時間に勉強が出来るので、かなりおすすめですよ。
私は、スタディサプリのTOEIC版がリリースされた時からずっと使っています。
学習回数も、もうすぐ4万回です。
学習と言うより、ちょっとしたトレーニングで使える所が長続きできる理由かもしれません。
TOEICの学習をしたい方で、試したことない方は、一度使ってみて下さい。
7日間は無料で使えます。
無料期間内で十分にスタディサプリの良さが体感できます。
ディクテーションのやり方
それでは、具体的なディクテーションのやり方を説明します。
ポイントは、1回で理解しようと思わないことです。
何度も何度も繰り返し、同じ英文を聞きます。
薄い色を何度も上塗りして、濃くしていくイメージを持ちましょう。
「聞ける・聞けない」の2択ではなく、徐々に聞けるようになると理解することが大事ですよ。
①1つの英文を聞いて書き取る
1回聞いて全文を書くのは無理です。
何度も、同じ英文を繰り返し再生して、少しずつ書き取っていくイメージを持ってください。
特に、最初は脳が英語を聞く準備が出来ていません。
1語2語しか頭に残らないと思います。それで十分です。
慣れるにつれて、頭の中に残る英単語も増えていく
②聞き取れない単語があったら聞き直す
分からない単語があれば何度も聞き直してみましょう。
前後の単語から、推測してもOKですよ。
5回ほど繰り返し聞いても分からなかったら、正解を見てみましょう。
③10個の英文を1セットとして同じことを繰り返します。
10個の英文が終わったら、最初の英文に戻って繰り返します。
④10個のセットを2回繰り返したら、次の10個の英文に進み、同じ方法で繰り返します。
⑤100個の英文が終わったら、また最初に戻って、10個の英文×2セットで繰り返します。
⑥100個の英文の繰り返しが終わったら、次の100個に進みます。
1つの英文に対して、4回ディクテーションを行うことになります。
毎日10個ずつで良いので、繰り返すと聞き取りが格段に良くなりますよ。
1回に書き取れる量も増えてくるので、リスニング出来ている感覚もつかめるようになります。
1回のディクテーションで、完璧に聞き取るというよりは、少しずつわかる範囲を増やしていく感覚で良いです。
ディクテーションまとめ
本記事では、ディクテーションの方法について解説してきました。
地味な作業の繰り返しのように思うかもしれませんが、確実に効果のある方法なので是非試してみて下さい。
ディクテーションをして内容を理解した後に、同じ英文でシャドーイングをすると効果がありますよ。
これは、スタディサプリのやり方でもあります。
TOEICでリスニングのスコアを上げたい方は、特にチャレンジしてみて下さいね。