簿記

必要性は変わらない|今後AIが進化しても簿記は変わらず必要です

本記事では、簿記の将来性について解説していきます。
会計システムの専門家の観点から、将来のAIの進化を見据えて解説していきますよ!

資格の人気ランキングで、簿記は常に上位にランクインしている人気の資格です。
簿記の資格に興味を持たれる方も多いと思います。

一方で、AIや会計システムの技術が発達しているので、今後、経理の仕事がなくなる記事を目にする事も多いです。

簿記の資格に興味を持たれている方は、次のような不安を持たれている方は多いと思います。

簿記の勉強をしても、AIの発達によって不要な資格になってしまうのではないか?

本記事は、簿記に興味を持って勉強を始めようとしているけれど、簿記の資格の将来性に不安を感じている方に向けて記事を書いています。

先に、結論からお伝えします。

簿記の将来

簿記の資格が活かせる経理の仕事は、今後AIや会計システムに置き換わっていきます。
しかし、簿記の資格が必要なくなることはありません。簿記は、AIが進化しても必要な知識です。

私は、会計システムの導入に20年以上関わってきました。
大手の上場企業から中小企業まで、100社以上の会社に導入したことがあります。

会計システムを導入してきた私の経験から、今後の経理の世界について解説していきますね。

経理作業のこれから

ここ最近は特に技術の進歩は凄くて、大きな進歩を遂げています。

今後もその流れは続くことが予想されますし、業務の自動化の流れは加速していくと思います。
経理の業務と言えば、ザックリと分けると次のような業務に分類できます。

経理業務

① 仕訳を入力する
② 支払いをする
③ 入金を確認する
④ 現預金の管理
⑤ 財務諸表などレポートの出力

20年前は、経理部の担当者自身で作業をし、一部の業務だけシステムに頼ることが出来ていました。

今では、①~⑤のほとんどの作業をシステムで行う事が出来るようになっています。
支社や工場にもあった経理部門がなくなり、本社に集約されるようになりました。

大手企業の中には、子会社から経理部をなくして、グループ企業の中に経理を専門に行う会社を立ち上げている所もあります。

企業の経理業務を専門に請け負うサービスを展開している会社も出てきています。
経理部自体は、まだなくなっていませんが、以前のような経理業務は、確実に減少しています。

簿記のルールに従い行う単純業務は、システムに置き換わっていくことが予想されます。

AIや会計システムの導入が進んでも簿記の知識が必要なくなることはない

AIや会計システムを使ってできることは、決まったルールに従って正確に・早く作業をすることです。

ルールにないことを判断することは出来ません。
判断するという業務は、どんなに技術が発達しても残り続けます。

会社の現預金の状況を見て銀行からお金を借りた方が良いのか判断する

経営者が今必要と思われる情報を予想して資料をまとめる

など、状況を理解し、判断することは今後も人が行う作業となるでしょう。

経理部に求められることは、高度な判断する作業に集約されていきます。

単純な作業だけしたいと考えている人にとっては、作業の機会が奪われると感じるかもしれません。
しかし、会社の経営に関係するような仕事がしたいと考えている人にとっては、チャンスです。

今までの単純作業からは解放される時代が来るからです。
当然、高度な判断をする為には、ベースとなる簿記の知識は必要不可欠です。

手を動かす作業から、頭を使う仕事が多くなっていくことが予想されます。

簿記は知識の確認をする資格

簿記の資格は取得したからと言って、特別に出来る作業があるわけではありません。
しかし、簿記の資格を取得することで、必要な知識を習得できたことの証明になります。

また、簿記取得の為の学習を通して、体系的に経理業務全般の知識を得ることも出来ます。

口だけで簿記の知識があるという人と、資格を持っている人では信頼性が全く違いますよね。
客観的に、簿記の知識を持っていることを証明する為にも資格を取得することは有用です。

簿記をステップアップとして、様々な資格を取得にチャレンジすることも出来ます。
まずは、簿記3級と2級を取ってみることをおすすめします。

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